一般社団法人らしえる

頑張ってくれて、ありがとう。

こんにちは、らしえる伊藤です。

私事で恐縮ですが、先日高3になる息子の陸上競技の県大会の見学に行ってきました。

これは地域の特別支援学校の選抜選手が集う大会です。

息子は昨年も短距離の選手に選ばれましたが、この時は諸事情で、県大会そのものへの参加が出来なくなりました。

その時息子は、とてもがっかりしていました。

いつも丁寧な言葉使いをするのが特徴で、人前ではあまり感情を見せない息子ですが、

その時だけは、いつもと様子が違っていたのを記憶しています。

だから今年選手に選ばれた時は、きっとうれしかったのでしょう。

担任の先生から「いつも一生懸命練習していますよ」と言ってもらえるほどに、打ち込んでいました。

さて本番当日。

親バカですが、競技場に立つ息子をドキドキしながら見守っていました。

これまで一生懸命練習してきたんだから・・・頑張れ・・・頑張れ・・・と心の中で祈りながら見つめていました。

しかし結果は・・・後ろから数えた方が早い順でした。

まあ・・・仕方ないよね、やっぱり県大会だし・・・と思ったその時、

ゴールした後の息子は、私たちに向かって大きく手を振り上げました。

まるで「お父さん、お母さん、僕やりきったよ!!」と言わんばかりに。

この仕草には衝撃を受けました。

彼は自閉症で、感情の表出がうまくできません。

学校では落ち着いて過ごしていますが、彼なりに頑張っているのです。

だから、家では興奮して大きな声を出したり、自分を叩いてしまう時だってあります。

そんな彼が、感情を目いっぱいだして、笑顔で手を振ってくれたのです。

後で再び彼が走る姿の動画を見て、涙が出ました。

それと同時に、息子を誇らしく思いました。

お子様の成長が感じられるとき、親は無上の喜びを感じるものです。

日々、ご一緒させていただく支援にも、このような気持ちで取り組みたいと思っております。

お読みいただき、ありがとうございます。

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